「海外移住が夢!」「日本に閉塞感を感じるから海外に出たい!」など、様々な理由から外国で暮らしたいと考える人は多いです。しかし、「実際どうやったら海外にいけるの?仕事はどうするの?」など、心配ごとも多いのではないでしょうか。
本記事では、これまで2カ国で現地採用、海外駐在を経験した筆者が、海外移住する具体的な方法10選をまとめました。それぞれのメリット・デメリットも書いているので、ご自身に合った方法を見つけられるはずです。
これいいかも!という方法が見つかったら、詳しく調べてみたり、エージェントに登録したりと小さな行動に移してみてください。海外移住が具体化するはずです。
海外移住する方法10選
それではさっそく、海外へ移住する方法10選を紹介していきます。
①海外現地採用
海外の現地企業(日系企業現地法人も含みます)に就職する方法です。海外移住するための方法の中では一般的な方法と言えます。海外就職に特化した転職エージェントに登録して仕事を探していきます。
【海外現地採用】メリットとデメリット
メリットは、自由度の高さです。行きたい国・やりたい職種を選べる、また滞在期間もある程度自分でプランニングできます。思い立ったらすぐに海外へ行くことができる点も魅力です。
デメリットは、国によっては就労ビザを取るために一定(大卒、職務経験など)の基準があることです。加えて、しいて言えば駐在に比べて待遇が劣ることです。
【海外現地採用 評価】
難易度 ★★★☆☆ スキル・経験が必要だが、新卒でも可能
待遇 ★★★☆☆ 駐在には劣るものの、比較的良い
自由度 ★★★★☆ 国を選べる、転職も可能
②海外駐在
日本の企業に勤めて、海外に赴任する方法です。
【海外駐在】メリットとデメリット
メリットは、好待遇であることです。日本での給料に加えて現地での給料が発生したり、行く地域によっては手当がついたりします。また、住居や税金、保険料なども会社が負担してくれることもあり、生活に余裕が生まれる場合が多いです。
デメリットとしては、行くタイミングや行き先、期間はすべて会社のさじ加減なので自分で決めることができないことです。会社の方針や職種によっては一生行けない場合もあります。海外駐在前提の仕事に転職できればいいのですが、一般的に5〜10年くらい日本で働いてから駐在員に任命されることが多いです。
【駐在員 評価】
難易度 ★☆☆☆☆ 会社の方針による、日本で数年働く必要。
待遇 ★★★★★ 給与高い傾向、諸手当あり。
自由度 ★☆☆☆☆ 行き先、期間選べない。(希望は出せる)
③ワーキングホリデー
ワーキングホリデーとは、18〜25歳(国によっては30歳まで)の青年が、日本と協定を結んでいる国で一定の労働をして滞在費用を稼ぎながら休暇を楽しむ制度です。2021年時点で、26の国で実施されています。期間は1年間なので、その後も住み続けたい場合は現地で仕事を探す必要があります。
職種は国や地域によって様々で、ニュージーランドの牧場を手伝ったり、カナダで農業をやったりと様々です。
【ワーキングホリデー】メリットとデメリット
メリットは、生活のための労働をしながら現地の文化を楽しむ制度のため、自由度が高く、ある意味で気軽に参加することができる点です。
デメリットは、メリットの裏返しになりますが、あくまで「休暇」のため、一般的に後々のキャリアにで評価されづらい点です。(何が評価されるかはそれぞれなので、一概に意味がないとは言えません。その国の文化や言語を習得する、ネットワークを構築するなど現地での行動次第では評価されることもあると思います。)
【ワーキングホリデー 評価】
難易度 ★★★★☆ 国ごとに異なります。抽選の場合もあります。
待遇 ★☆☆☆☆ 最低限の生活費を稼ぎながらの休暇です。
自由度 ★★★★★ 非常に高いと言えます。
④海外インターン
海外インターンシップとは、海外の企業(日経現地法人含む)で最短2週間〜最長1年以上、期間限定で勤務経験を積むことです。お試し的な意味合いがあり、お互いにマッチすればそのまま正式採用となる場合もあります。また、インターンシップに参加しながらその国で就職活動をするパターンもアリでしょう。インターンシップの受け入れ先や職種、期間などによって応募資格や採用の難易度は異なります。
【海外インターン】メリットとデメリット
メリットは、正式移住する前に現地のことや企業について詳しく知れることです。移住後のミスマッチを減らすことができます。
デメリットは、インターンシップ後に正式採用する前提ではなかったり、思うように就職が決まらないこともある点です。学生であればダメージは少ないかもしれませんが、社会人で日本のキャリアを中断して行く場合、注意が必要です。
【海外インターン 評価】
難易度 ★★★☆☆ 募集内容によります。
待遇 ★★☆☆☆ お試しとしての扱いの場合が多い。
自由度 ★★★☆☆ 比較的高いと思われます。
⑤海外留学
海外で暮らす方法として、留学も選択肢の1つです。大学は応募条件や入試があるためハードルが高いですが、語学学校や専門学校は比較的入りやすいです。自分の状況や目的にあった学校を選びましょう。
留学期間が終わった後も滞在したい場合は、在学中に就職活動を行うなどの必要があります。
【海外留学】メリットとデメリット
メリットは、新しいことを学べること、価値のある勉強ができるとその後のキャリアに大きく活かせることです。また、学生ということで比較的自由度は高い場合が多い点もメリットといえるでしょう。
デメリットは、費用がかかることです。学費や入学金、現地での滞在費がかかる一方で仕事は(もしできるとしても)アルバイト程度になります。そのため、お金に余裕がないと難しいでしょう。ただし、期間や行き先の物価によって費用は大きく変わるので、実現できそうな選択肢を探してみるのもアリだと思います。
【海外留学 評価】
難易度 ★☆☆☆☆ 金銭的に難易度高め、大学は応募資格。
待遇 ☆☆☆☆☆ 仕事ではないため、給与等は基本なし。
自由度 ★★★★☆ 学生のため自由度高い(学校による)。
⑥海外青年協力隊
青年海外協力隊とは、日本政府が行う海外ボランティア派遣制度です。募集分野は農林水産、人的資源、保険・医療など多岐に渡り、2019年9月末現在までに92ヶ国への派遣実績があります。派遣先は主に発展途上国で、期間は原則2年間です。募集はおおむね20〜45歳とされています。
【海外青年協力隊】メリットとデメリット
メリットは途上国の発展に貢献できること、その後のキャリアに生きる経験を積める場合も多いことです。また、ボランティアとはいえ任期中は現地で必要な生活費などを支給される点も安心です。
デメリットは、先進国に行ける機会はなかなかないこと、支給される生活費は最低限(国や地域による)のため贅沢な暮らしができるわけではないことが挙げられます。
【海外青年協力隊 評価】
難易度 ★★☆☆☆ 面接等の選抜があります。
待遇 ★★☆☆☆ 現地で必要な費用は賄われます。
自由度 ★★★☆☆ 自分で取り組む内容も決められます。
⑦帯同ビザ×リモートワーク
配偶者が海外へ行く場合、その家族も帯同することが可能です。
現地で仕事を探すのもいいですし、テレワークが広がった昨今、職種によっては日本の仕事をリモートで続けながら海外移住する選択肢もあります。
※戦略的に現地採用で移住して、もう片方が日本の仕事を続けながら帯同ビザで移住するというのも主流になりそうですね。物価の安い国に行けば貯金がたまります。この記事もまた書きたいと思います。
私の妻が帯同ビザでベトナムに来て、日本の仕事をリモートで続けています。職種がWEBサイトの編集者なので、どこにいても問題ないのです。
【帯同ビザ】メリットとデメリット
メリットは、場合によっては日本の仕事を続けながら海外移住を果たせることです。物価の安い国であれば、かなりお金が貯められます。
デメリットは、海外渡航自体、配偶者次第なので自分でコントロールすることが難しい点です。
また、配偶者の会社によっては、帯同者は渡航先で仕事をしてはいけないと規定されている場合もあります。(一部の駐在妻・夫)この場合、暇だと思います。
【帯同ビザ 評価】
難易度 ★★☆☆☆ 配偶者次第でコントロール不能です。
待遇 ★★★☆☆ 仕事のしかたによるので中間評価です。
自由度 ★★★★★ 配偶者と相談になるかと思
⑧リタイアメントビザ
リタイアメントビザとは、仕事を引退し年金受給等をしながら海外移住する人向けのビザです。基本的に現地で仕事をすることはできません。ビザの発給条件は国によって異なり、年齢を問わない国もあれば、一定の預金額を証明する必要がある国もあったりと、様々です。
【リタイアメントビザ】メリットとデメリット
メリットは現地で仕事を確保せずとも移住を果たせることです。
デメリットは裏返しですが、仕事ができないこと。また、希望する国へ行くには、その国の条件を満たす必要があることです。
【リタイアメントビザ 評価】
難易度 ★★★☆☆ 国ごとに様々です。
待遇 ☆☆☆☆☆ 給与等はありません。
自由度 ★★★★★ 基本自由です。
⑨ノマドワーカー
ノマドワーカーとは、パソコンやスマ−トフォンなどを用いて、オフィスに縛られずに仕事をする人々のことです。プログラマーやwebデザイナー、動画編集者などは比較的リモートで仕事がしやすい職種のため、ノマドワーカーとして各国を旅しながら働くことが可能です。基本的に観光ビザで各国を転々と移動するようなイメージです。
【ノマドワーカー】メリットとデメリット
メリットは自分の思った通りに、行きたい国へ行けること。また、観光ビザの有効期限内であれば自由に滞在期間も決められることです。
デメリットは拠点を持ちづらいため、疲れることです。また、あくまで住所は日本になるので行政手続きなどのために日本に戻らなければならないことも不便です。
【ノマドワーカー 評価】
難易度 ★★☆☆☆ フルリモートの職種であれば可能。
待遇 ★★★☆☆ 仕事次第です。
自由度 ★★★★★ 自由です(仕事に支障がなければ)。
⑩海外起業
海外企業とは、文字通り海外で事業を立ち上げることです。国や地域ごとのニーズ、競合などを分析した上で行う必要があり、簡単とは言えないかもしれません。また、事業内容によっては各国の規制などを遵守しなければなりません。
【海外起業】メリットとデメリット
メリットは規制がなければ行いたい事業、国、経営手法など思い通りにできることです。成功すれば収入も青天井となり、夢があります。
デメリットは、メリットの裏返しで当然ですが、軌道に乗らなければ思ったような収入が得られないことです。
【海外起業 評価】
難易度 ★★☆☆☆ 国や地域、業種によって様々です
待遇 ????? 事業の成功具合によります
自由度 ★★★★★ 基本的には自分の責任で思ったとおりに
海外で働きやすい職種5選
①寿司職人
ご存知の通り、和食はヘルシーで世界中で人気があります。その中でも寿司は最も有名な料理で、各国にお店があります。やはり寿司屋に日本人がいるとお客さんからの評判もよく、日本人の寿司職人の求人は相当数あります。寿司屋は高級店の部類に入るので、待遇もいい求人が多い傾向にあります。
海外を目指して、寿司職人を目指すのもアリだと思います!
②日本語教師
海外で日本語を学んでいる人は約385万人です。学ぶ目的は「日本で働くため」や「日本人とのビジネスのために」ということが多いので、アジア地域に仕事が多い傾向にあります。
日本語指導をするためには、現地語で文法を説明する能力など様々なスキルが求められます。日本語教育能力検定という資格の取得を目指すのもいいでしょう。
③ITエンジニア
ITエンジニアは比較的リモートワークをしやすく日本の仕事をしながら海外で暮らすことができます。
プログラミング言語は万国共通ということもあり、スキルがあれば現地で就職することも比較的容易です。
未経験からITエンジニアを目指したい方はウズキャリITの転職サポート(無料相談)がおすすめです。
④WEBライター、デザイナー
ITエンジニア同様、リモートで業務が可能なことが多い職種です。
場所を選ばないという意味で、ノマドワーカーや帯同ビザで移住しながらでも続けられます。
⑤ホテルマン
世界中どこの国でもホテルはあります。
日本のおもてなしを評価してくれるところも多く存在するので、ホテルマンとしてのスキル、言語力があれば採用される可能性が高いと言えます。
まとめ
以上、メリット・デメリットを含めて【海外移住する方法10選】をまとめました。
転職サイトに登録したり、制度を調べてみたりと、小さな行動に移すことが大事です。
自分にあってそうなところから動いてみると、意外と海外移住が現実的になってくるものです。
記事をみてくださった方が素敵な海外ライフを送れますように!
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