《2022年》ベトナムの物価解説|ホーチミンの生活費編【日本と比較】

ベトナムホーチミンの生活費はいくらかかる? ベトナム
ベトナムホーチミンの生活費はいくらかかる?

ベトナムへの転職を考えている、移住したいという方が気になるのが現地の物価ではないでしょうか。

ベトナムを含む東南アジアは物価が安いと言われていますが、経済発展とともに、物価は年々上昇傾向にあります。また、農村部と都市部でも物価は異なるため一概に高い安いとは言えません。
他にも、関税のかかる輸入品と現地生産されたものとでは大きく値段が変わることがあります。

今回は、ホーチミンで実際に暮らしている筆者が【2022年最新版】ベトナムホーチミンの物価(生活費編)を解説していきます。本記事を読むことで、ホーチミンで暮らすのにいくらくらいかかるのか目安が分かるはずです。

ホーチミンの娯楽費について知りたい方は、《2022年版》ベトナムの物価解説|ホーチミンの娯楽費編(日本と比べて安い?)もご参照ください。

ベトナム人の所得事情

現地の暮らしぶりを考える上で、まずはベトナム人の所得について確認しておきましょう。

世界銀行によると、2020年のベトナムの1人あたりGDPは約2,786USD(約35万円)でした。1人あたりGDPはその国の国民の豊かさを表す指標として使われるものです。ベトナムの国民1人が1年間で生み出す経済的価値(≒年収)が平均して35万円ということを意味します。ちなみに同2020年において、日本の1人あたりGDPは40,113USD(約481万円)でした。

この情報を見ると、ベトナムは相対的に所得が少なく、物価も安いと考えられそうですね。

しかし、経済都市であるホーチミンに限ると数字は大きく伸びます。ホーチミン市によると、2021年の目標一人あたりGDPは6,500USDで、ベトナム全体の倍以上となっています。

経済成長の真っ最中で、年平均7%ずつ成長しているベトナムでは、毎年1人あたりGDPは増加傾向にあります。人口減少と高齢化で長く停滞している日本に比べて、ベトナムでは過去10年間で一人あたりGDPがおよそ2倍になっています。

参考までに、ホーチミンで働く大卒新卒の初任給は事務系で200〜300USD/月となっています。

ホーチミンの生活費

それでは、ホーチミンで暮らす際にかかる生活費を項目別に見ていきましょう。

住居費

生活する上で最も大きな固定費となるのが、住宅費です。

私たち日本人を含む外国人は主にサービスアパートメントとレジデンスの2種類の住居に住むことが多いです。

地区や設備によりますが、ホーチミンの中心地(1区)では、1ベッドルーム(日本で言う1LDK)で月額およそ500USD〜、ワンルームであれば300USD〜というところでしょう。洗濯や掃除、ガス・水道・インターネット料金が込みであることがほとんどです。(電気代は別が多い。)

レジデンスになると、高級感が増し家賃は700USDくらい〜です。ファミリー用など高いものでは2,000USD以上の物件もあります。日本語対応している不動産屋さんがいくつかあるので、問い合わせてみるといいでしょう。

ちなみに、ベトナムでは日本以上に引っ越しがしやすくなっています。初期費用は、初月家賃(1ヶ月分)+デポジット2ヶ月分=計家賃3ヶ月分が目安です。家具・家電は基本的に付いているので移動がしやすくなっています。

食費

次に食費です。ベトナムでは外食が非常にリーズナブルなため、筆者個人的には自炊するのが少し面倒に感じてしまうくらいです。ホーチミンはベトナム料理はもちろん、日本食、イタリアン、フレンチなど様々な料理を楽しむことができる街です。東南アジアでも有数の食の充実した都市だと思います。

外食

ベトナムでは日本以上に外食が身近です。朝、街を歩いていると道沿いで朝食を食べる人たちの姿がたくさん見られます。道沿いで食べられる屋台メシは、ヌードル系で4〜6万ドン(200〜300円)、バインミー2万ドン(100円)くらいです。

麺を頼むと野菜がたくさん付きてきてヘルシーです。


屋根付きのローカルレストランに行くと、5万〜6万ドン(250〜300円)くらいでヌードル、フライドライスが食べられます。

和食や定食、ラーメンなどのランチ(日本人がよく行くレタントンエリア)に行くと、15万ドン〜20万ドン(750円〜1,000円)と日本のランチと変わらない金額がします。

ラーメン13万ドン(650円)
鶏の甘酢あんかけ定食15万ドン(750円)
安楽亭ビビン丼10万ドン(500円)


いかにローカルレストランを楽しめるかが出費を左右することになりそうです。

ちなみに、コーヒーについてはローカルコーヒーショップで1.8万ドン(90円くらい)、ファミマなどのコンビニ1.5万ドン(75円)くらいからハイランドコーヒー5万ドン(250円)、スターバックス6万ドン(300円)と日本に比べて安く、気軽に飲める飲み物となっています。

居酒屋やお酒については、ホーチミンの物価(娯楽編)を後日書きたいと思いますので、ぜひご参照ください。

自炊(食材)

次に食材をまとめていきたいと思います。今回は、外資系スーパーマーケットでの価格調査(2022年4月筆者実施)を元に一覧形式で表にまとめていきたいと思います。地元産の食材については、ローカル市場で購入すればさらに安いかもしれません。

品目値段日本円換算(1円=200VND)
コメ(1kg)2〜4万VND 100円〜200円
卵(10個) 2.5万VND125円
鶏肉(100g)5000〜7000VND25〜35円
豚肉(100g)2万VND100円
牛肉(100g)3万VND150円
牛乳(1㍑)3〜4万VND150〜200円
水(500ml)5000VND25円
トマト(1kg)1.7万VND85円
じゃがいも(1kg)3万VND150円
玉ねぎ(1kg)2.5万VND125円
ロメインレタス(1パック)1.3万VND65円
バナナ(10本)2.5万VND125円
ドラゴンフルーツ(1個)4000VND20円
オレンジ(1kg)9万VND450円
ヨーグルト(4個パック)2.5万VND125円

上記は価格表はベトナムのコストコと言われるMMメガマーケットの価格を参考にしました。ローカルの市場に行けばもう少し安いかもしれません。が、それでも安いですよね。特に野菜。【ベトナム版コストコ】大型スーパーMMメガマーケット体験レポート(物価解説つき)もよろしければご参考ください。

ライフライン(電気・ガス・水道)

サービスアパートメントやレジデンスに住んでいる場合、電気代以外のライフラインは家賃に含まれているケースが多いですが、念のため把握しておきましょう。

水道代は平均的なホーチミンでのひとり暮らしでおよそ月300〜400円程度、ガス代は使用頻度にもよりますが、同じく300〜500円程度といったところです。

ライフラインの中では、電気代が最も高く、1kWhあたり4,000VND(=20円)です。ベトナムでは冷房の使用頻度も高くなりますので、「1人暮らし、週5でオフィス勤務」という条件で月4,000円〜5,000円くらいのイメージです。

その他(通信費、交通費)

通信費は日本に比べてかなり安く、自宅のインターネットは月1,000円程度(サービスアパートやレジデンスには含まれてる場合が多いです。)携帯の通信費も月500円くらいで済みます。

交通費について、タクシーは初乗り11,000VND(=55円)で、10kmほど乗っても1,500円くらいのイメージです。ホーチミン市内であれば、そこまでいかないのであまり値段を気にせず利用できる価格帯です。1人乗りのバイクタクシーであれば、さらにその半分以下の料金で利用できます。

GrabやViansun Taxiアプリを使うことで、ぼったくれられる心配もありません。

市内を走っているタクシーでも配車アプリを使っても大丈夫です。
バイクに乗る際はヘルメットを貸してくれます。気をつけて

最後に

いかがでしたでしょうか。今回はホーチミンでの生活費について解説していきました。次回は、娯楽費についてもレポートしていきたいと思います。

経済成長の真っ只中とは言え、まだまだ生活にかかるコストは安いですね。収入にあった生活をすれば、東京や大阪など日本の首都圏で暮らすよりむしろ貯金できるかもしれません。

日本円に対して、中長期的にはベトナムドンの価値が高まっていくのではないかと思うので、ベトナムドンで貯金をしておくのもありですね。(定期預金にするとけっこう金利つきますし…)

以上、【2022年度版】ホーチミンの物価(生活費編)でした。ぜひ参考にしてみてください。

コメント

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