社会人になるとさまざまな資格を取得する必要がでてきます。資格は絶対ではありませんが、就職、転職、昇進などで一定の役割を果たすことも事実です。
その一方、社会人は日々忙しく、なかなか勉強の時間を確保できないという悩みもあるのではないでしょうか。
本記事では、短期間で成果を出す資格試験の勉強法について、ポイントをまとめます。効率的に勉強することで少ない負担で合格を勝ち取りましょう。
かくいう筆者は、飽き性・継続力がないタイプでこれまでに合格した試験はもれなく半年以内の準備期間でした。その体験談から導き出した法則をまとめていきます。実績のある人の記事を読みたいと思いますので、以下に具体的な合格実績を掲載しておきます。
【筆者の短期合格】
- 大学受験⇨部活引退後の4ヶ月で早稲田大学・慶應義塾大学に合格(塾なし)。
- 一般的な英語の授業+1ヶ月の対策でTOEIC900点突破(独学)。
- 新卒で入社した会社に勤めながら1ヶ月で簿記2級に合格(独学)。
- 不動産営業をしながら1ヶ月で宅建合格(独学)。
今回は、幅広い資格に共通するポイントを書いていきます。それでは、短期合格を目指し頑張りましょう。
【やる順】資格試験に短期合格するためのポイント
①【戦略を立てる】過去問研究からはじめる《最重要》
いざ試験勉強を始めるとなると、テキストを開いて頭から読み進める人がいますが、短期合格を目指すならばこれは間違いです。まずは最新の過去問を解くところからはじめましょう。
過去問を解いてみることで
- 出題範囲が分かり、何を勉強したらいいかが決まる。
- 合格点が分かり、どの程度まで勉強すればいいか決まる。
- 配点が分かり、どの分野に注力するか(または捨てるか)勉強する範囲を絞られる。
- 出題形式(選択肢or記述式、など)が分かり、答えるために必要な知識の種類も絞られる。
という効果があります。つまり、合格に必要な範囲・レベルを特定することで、最小限の勉強で合格することができるようになります。これが戦略を立てるということになります。
逆に最初にゴールである過去問を見ておかないと、どこが重要か分からないまま、全体をまんべんなく勉強することになり、効率の悪い勉強になってしまいます。全体が見えていないので、いつ勉強が終わりそうか計画を立てることもできません。
終わりの見えない中で走るより、1kmとゴールが決まっている方がやる気でますよね。
参考書(テキスト)によっては、傾向の分析や重点的に取り組むべき内容を解説しているものもあります。過去問と合わせて参考にしてみるといいと思います。
【コラム】完璧主義はNG
ほとんどの資格試験では、満点を取らなくても合格することができます。筆者が受けた試験も
- 日商簿記2級…7割で合格
- 宅建…34点/50点満点(2021年10月試験)
つまり、合格するために完璧である必要はないのです。例えば、宅建試験では大きく5分野ありますが、その中の「税・その他」分野の配点は8点ほどです。極端な話、この分野を捨てても合格はできるわけです。自分の得意・不得意も考えた上で、点が取れるところに勉強時間を割くことが大事です。完璧を求めて、取れるところを落としてしまうことがないよう気をつけてください。
②【焦りを活用】勉強時間の目安がついたらすぐに試験に申し込む
すでに受験日が決まってる方は飛ばしてください。
「申し込み?」と思われるかもしれませんが、大事です。人間、期限を設定しないとついダラダラしてしまうものです。終わりが見えるから焦って動けます。
過去問を見て、勉強に必要な時間の目安がわかったら、ギリギリ間に合いそうなタイミングで試験に申し込んでしまいましょう!
④【勉強のコツ】テキストを覚えようとしない
人間の脳は繰り返すことで記憶する仕組みなので、テキストは繰り返し読むことが大切です。その時のポイントは、覚えようとしなくてOKということです。
「覚えなければ!」と思っても誰も1回では覚えられませんので挫折しますし、細部にこだわると全体の流れが見えてきません。
丸暗記に比べて流れを理解して覚える方が人間の脳には簡単なので、結果的に暗記もはかどります。まずは「大まかな流れを理解するんだ」と楽しむくらいの気持ちで読むことをおすすめします。
⑤【勉強のコツ】スキマ時間を活用する
忙しい社会人にとって、スキマ時間の活用が超重要です。
- 通勤電車の中
- お風呂タイム
- 料理中&食事中
- 散歩やランニング、筋トレ中
などなど、意外と時間はあるものです。おすすめは耳での勉強です。YouTubeやオンライン講座をバンバン活用しましょう。
目で読んで勉強するのと、耳で聞いて勉強するのでは使う脳の部位が違うので、両方やることで定着率が上がります。時間の有効活用の他にそういう利点もあります。
スマホで完結できるオンライン講座を貼っておきますので、まずは無料で資料を問合せてみてはどうでしょうか?
私の場合、机に座っていざ勉強!が苦手だったので、動きながらの耳勉強が多めでした!
⑤【過去問演習】解説を熟読する
いよいよ過去問演習です。最初から合格点を出すのは難しいと思いますが、当然です。問題ありません。過去問演習をする際は、今できなくても試験当日にできればOKと考えましょう。
過去問演習で最も大事なのは、解き終わってから解説を読むところです。できた、できないは二の次で、なぜ間違えたのか、正解だったとしても他の選択肢はなぜ間違いなのかを理解することで似たような問題が出されたときに正解できるようになります。
いろんな出版社から過去問が販売されていますが、解説が厚くて読みやすいものを選びましょう。
⑥【過去問演習】できなかった過去問だけ繰り返す
テキストを読むのと同様、過去問演習も繰り返しが大事です。試験を解いてみて”できなかった問題”を繰り返すようにしましょう。
では、”できなかった問題”とはなんでしょうか?
ここが大事なのですが、単純に問題に不正解だったことではありません。正解した問題でもなぜその選択肢が正解か?なぜ他の選択肢が間違っているか理由を説明できない場合は”できなかった問題”です。
繰り返しになりますが、自分の頭の中で解説できない問題は”できなかった問題”です。
“できなかった問題”は、解く⇨解説を読む⇨解く⇨解説を読むを繰り返して、【解説を読まなくても自分で説明できる】まで持っていってください。
ここまでできていれば、その問題は忘れることがないと思って大丈夫です。丸暗記ではなく、論理的に覚えているからです。
過去問や問題集は左の写真のように、理由つきで正解できた問題を消していきましょう。2周目はできなかった問題だけ効率よくやり直せますし、なにより何周もするうちに問題数が減っていくのがめっちゃ気持ちいいですよ。
⑦【過去問演習】本番の8割の時間で解く
多くの試験は時間との戦いであります。例えばTOEICでは、時間をかければ回答できるのに、時間が足りずに一番配点の高い長文問題にたどり着けなかったということがよくあります。
時間不足を解決するために、本番よりも少し短い時間で解く練習をしておいてください。過去問演習のメインにする必要はありませんが、数回やっておくべきです。
短い時間で解くことは、例えるならば、孫悟空が足に重りをつけて修行して、魔神ブウとの対決本番にはずすようなイメージですかね。
短い時間で解く練習は、例えるならば、悟空が足に重りをつけて修行して、魔神ブウとの対決本番に外すようなイメージですかね。そんなシーンありませんでしたっけ?
まとめ
以上、短期間で資格試験に合格する方法を解説してきました。
資格をとると周りからの評価がかわったり、やりきった自分に対して自信が持てます。
面倒くさいものから、短期間で効率よく合格するゲームと考えて、なるべく楽しんで取り組んでみてください。
資格試験を控える方のお役にたてば幸いです。
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